夜明けのハミング

成人発達障害、睡眠障害、愛着障害、複雑性PTSD、低血糖症――らとつきあいながらの半世紀。絵を描いたり歌ったりしながら、ゆるゆる生きる。どこまで健全に近づけるだろう?

「精神病」の正体ーーレビュー

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ご無沙汰しております。

書きたいことは色々ありながら、最近少々多忙。

いや、睡眠障害さえなければ時間は作れるはずですが、そこは外せないので、文章から遠ざからざるを得ません・・・。

 

しばらく前に読んだ本、とても重要だと思うので記録として是非載せたい、と思いつつ、図書館で借りたもので、既にとっくに手元にないので詳細は割愛。

 

「精神病」の正体

「精神病」の正体

 

 まず、このタイトルに何歩も引いてしまいますね・・・(-_-;)。

ズバリ「精神病」って言葉も、近年あまり聞かないかも。

タイトルで損してる気もします。

著者は、千葉大学の方で臨床経験の長いベテラン医師の方です。好感がもてる文章の方で、患者に寄り添おう、という姿勢が垣間見られます。

 

以下ネタばれになってしまいますが、ご容赦ください。

 

何がぶっ飛ぶ、と言っても、あらゆるすべての精神医療の分野の症状ーー鬱とか統合失調症等幅広い病例の根底には「発達障害ADHD」がある・横たわっている、という見解。

精神医療という広大な領域の一部に必ず「発達障害者」が何割かを占める、という、ある意味これまでの常識を覆し、発達障害」こそが根底にある、というもの。

実際、あらゆる症例の患者さん達に抗ADHD薬を処方し改善されている、との事例が数多くあるそうです。素人考えでも、特にナントカ依存・・・買い物とかギャンブルとかで大きな問題になる、というような場合、衝動性を抑える薬物療法は効果が期待できそうな気がします。

それにしても、すべての精神の問題の根底にADHDって・・・という気がしたとしても、ベテラン臨床医の著者なりの理論に基づかれている点に注目。

 

私は千葉大学医学部を卒業後、同学部附属病院精神科神経科に入局。
以来、50年の長きにわたり、精神医療の現場に身を置いてきました。
1983年には、千葉県内で二番目となる精神科外来の診療所を開設し、
以来のべ10万人を超える多くの患者さんと向き合ってきました。
こうした経験の末、いまだ解明されていない「精神病」の核心に、
私はついに触れることができたと考えています。それはまさに精神病の「正体」といえるものです。
私が考える精神病の正体とは、たとえるなら木に成長する前の“種"のようなものです。
種から幹や枝が伸びていき、その先に色とりどりの花や果実を実らせます。
複雑で多様に見える精神病も実は元をたどれば同じであり、
さまざまな症状となって現れているにすぎないというものです。
この表層的な症状につけられた病名に振り回され、
種=根本的な正体に迫ることができていないのが、精神医療の現状なのです。
正体が明らかになれば、精神科医が的確な診断を下し、適切な治療を行うことができるようになり、
長く精神病に苦しんでいた人がその人らしい人生を取り戻せるようになるはずです。
本書では、長年にわたる臨床経験と医学的根拠をもとに、
「精神病の正体」をつまびらかにしていきます。
(「はじめに」より)

 

こちら、Amazonより引用です。

精神の病の元・種。気になりますね~。

精神療法などの世界では、もっぱら幼児期での不適切な状況がとりあげられ、なかには乳児期・胎児期、スピになると前世が定番となってきます。

でも、こちらの本のなかでは、受精直後がクローズアップされており、まだ人としてのかたちもはっきりなしていない時期にフォーカスしています。

著者自身、この仮説を思いついたときに膝を打ったそうですが、確かになるほど、と唸るモノがありました。

それは、ひじょうに一般的に、発達障害者の多くは

脳の偏り 右脳・左脳のバランスの問題

自律神経の問題

睡眠障害・鬱・等、のトラブルを起こしやすい

これらを抱えている気質・体質であること。

自分の心身、あらゆるトラブルに関しても、筋がスッと通る目からうろこ説!!

ただ、あらゆるすべての精神疾患の事例に共通しているのかは、私には勿論分かりませんが、少なくとも発達障害者やそれが疑われる人が一読する価値はあると思われます。

この著者は医師ですし、薬物療法が基本です。

この本に登場する患者達のように、薬で順調に効果が出るという人たちが、正直羨ましいです。

私もADHD薬は試しましたが↓

 

barbara1414.hatenablog.com

 

最初のほんの数カ月は功を奏したかのようでしたが、徐々に睡眠負債?もツケがたまり、例によって投薬は断念というパターンだったので、普通に薬がOKの体質ならば、多分光明が見えるでしょう。

本なのかには、薬での効果がグラフとなって紹介されますが、私のように最初だけよし、という人も効果ありのグループに入っているかもしれません。どこまで長期的な経路なのかは不明。

薬、特に脳に作用する精神科での薬に体質的に厳しい人にとっては、説としてなるほど! となっても、その先、ではどうしたら? は相変わらず謎のままですが、それでも読んで良かった、と思える一冊でした。

 

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